ファネル機能を活用することで、商品の認知してから購入に至るまでの行動を段階的に分析し、顧客の購買行動から離脱しやすいプロセスを可視化できます。
この記事では、ファネル機能の設定や活用方法を解説します。
目次
1. ファネル分析について
はじめに、ファネル分析を行うメリットを整理しておきましょう。
ファネル分析とは
「商品を購入する」「サービスの申し込みをする」「資料の請求をする」など、各Webサイトが設定したコンバージョン(以下、「CV」とする)に至るまでの顧客の行動プロセスを分解し、CVにつながる顧客の購買行動、及びCVに至らなかった顧客が離脱するプロセスとその完了率を測定して改善を図ります。
つまり、消費者の購買行動プロセスを分解し、その中でどこに課題があるか把握する分析手法です。
ファネル分析を行うメリット
離脱しやすいプロセスの可視化
ファネル分析では、CVに至るまでの見込み顧客の行動を図式化し、各プロセスにおける完了率を測定します。
最も完了率が低いプロセスをボトルネックとして検証し、優先的に施策を実施して状況を
改善することで、CVに至るユーザーを効率的に増やすことができます。
CVR(コンバージョン率)の向上
上述の通り、ファネル分析の最終的な目的はCVに至るユーザーを増やすことです。
データを基にしたペルソナの見直し、製品・サービスの企画や販売方法、購買までの各プロセスを最適化できれば、必然的にCVRの向上につながります。
以上のように、ファネル分析を活用することで、効率的に課題を見つけ出し、CVRを上げるための対策が可能となります。
2.ファネルの設定方法
ステップの入力
ダッシュボード画面のパフォーマンス分析内のファネル
より設定します。
※ファネルを利用する際は、Google Analyticsへの連携が必要です。
Google Analyticsの設定方法はこちら
ファネル設定画面でファネル名・ステップの詳細を入力します。
ファネルに追加できるステップは以下の3種類です。
ページビュー:ページの閲覧
コンバージョン:サイトが目的とする成果
外部コンバージョン:外部ドメインのサイトで計測した成果
ステップを追加したい場合は、赤枠のステップを追加する
を押下してください。
今回は、ステップ3まで設定し、サインアップ閲覧画面へのCVを分析します。
ファネルの設定前に、ページ遷移に伴うCTAボタンの設定等を行ってください。
詳細をこちらの記事をご確認ください。
外部コンバージョンの設定
ファネル設定
ファネル分析では、自社サイトから外部ドメインのサイトへ遷移し、そこで発生した成果を計測できます。
ファネル設定に自社サイト内でのページビュー→外部サイトのステップを入力します。
外部トラッカーの設定方法
1. 外部サイトへのリンクを設定した要素を作成し、コンバージョンゴールとして設定する
目的となる外部サイトへのリンクを設定したテキスト、画像、ボタン要素を作成し、コンバージョンゴールとして設定します。
コンバージョンゴールの設定方法はこちら
2. 画面左のパネルリストからコンバージョン
選択し、外部トラッキング設定を開く
3. 外部サイトのドメインを入力し、ページの保存・公開を行う
対象となる外部サイトのドメインの識別子(example.comなど)を「移行先ページのドメイン」へ設定します。
ページの保存・公開を行うことで、設定を公開済みのページへ反映できます。
4. 外部サイトへスクリプトを埋め込む
smartLPの外部トラッカーパネルに表示される以下のスクリプトを対象となる外部サイトへ埋め込みます。
・(上段)トラッキングスクリプト
→コンバージョンアクションに至るまでの全てのページに設定します。
このページから遷移するページの<body>タグの末尾に記載してください。
・(下段) 計測用スクリプト
→このスクリプトがトリガーされると、外部コンバージョンイベントが計測されます。
トラッキングしたいコンバージョン後に遷移するページ(サンクスページ等)の
<body>タグの末尾に記載してください。
3.ファネル分析の活用方法
分析画面の詳細
設定したファネルのステップと数値のグラフが表示されます。
右上のメニューバーより、ファネルの新規作成や既存ファネルの設定変更、ファネルの切り替え、計測する期間の指定ができます。
数値の見方
グラフ上部の完了率は、1つ手前の数値に対しての割合が表示されます。
逆に、下部の合計は、ステップ1に対する割合が表示されます。
また、デバイスごとのCV数も表示されています。
1つ手前のページに対しての割合や流入ページからの割合、各デバイスからのCV数・割合を確認できます。
※データの反映にお時間を要する場合がございます。